映画祭とはその名のとおり『映画の祭典』で世界中から映画を集めて上映会を催すもので大きくわけると2種類あります。 国際映画製作者連盟がINTERNATIONAL FILM FESTIVALとして認定する映画祭と、認定外の映画祭です。
国際映連がINTERNATIONAL FILM FESTIVALとして認定する映画祭も4つの種類にわかれます。1つは、コンペティション部門があってグランプリなどの賞を選ぶ 総合映画祭で、これは世界に11しかありません。『世界三大映画祭』と呼ばれるカンヌ・ヴェネチア・ベルリンはこの種類に入り、東京国際映画祭もこの11のなかの 1つです。世界で最も権威のある映画祭といえます。
『世界三大映画祭』の特徴としては、カンヌ国際映画祭は最も権威・知名度があります。ヴェネチア国際映画祭は世界最古の映画祭で一番芸術寄りです。 ベルリン国際映画祭は新人発掘に定評があります。
他にコンペティション部門のあるジャンル別映画祭、コンペティション部門のない映画祭、ドキュメンタリーと短編専門の映画祭にわかれます。 認定外の映画祭にもサンダンス映画祭など知名度の高い映画祭もあります。
カンヌ・ヴェネチア・ベルリンはかけもちの出品は認められません。コンペティション部門へ出品できるのはそれぞれ10数作品しかないので、正式出品作に 選ばれただけでも一定レベルの出来が保証されているといっていいと思います。応募があった数百本のなかから10数本に絞ります。 カンヌ国際映画祭のパルムドールがハリウッドのアカデミー賞に対抗する狙いからスタートしたので、ビジネスの面からみるとアカデミー賞受賞、ノミネートの方が 宣伝効果としては上になります。